ラコタ族と介護および看護
このブログをご覧になってくださっている数千人の読者の皆様。(いや、そんなにいないから・・・)
昨年10月から実家の母の看護および介護のため一時九州に帰省していることは以前にも書きました。 もう5ヶ月目に入りました。
東京の仕事をかなりの部分を「保留」にして、優先順位として看護を一番にしていることは私にとっては正しい選択だったと思っています。 それでも時々、看護の大変さに根をあげそうになったり、生活の糧の仕事を棚上げしたことについて大きな不安に押しつぶされそうになったりするときも正直あります。 私の脆い根性がこの二つのあいだで擦り切れそうになることもあります。 私の選択は正しいけれど楽ではないというやつです。
そこで、ラコタの場合は介護や看護ってどうするのだろう、と考えてみました。
ラコタはティーピーで暮らしていた昔から年長者を尊敬し大事にしてきました。 当然のように年老いた自分の親と同居したり、近くに住んだり、頻繁な交流を持とうと努めます。
決して自分の親に対して無神経ではありません。
これは、私の友人たちの場合は顕著です。 私は古き良きラコタの家族観を大切にする優しい良識ある友人に恵まれました。
この友人たちに限っていえば、介護とか看護に義務感という意識はなく自然にあたりまえのように受け取っている節があります。。
ラコタコミュニティーは、自分の親だけでなくよその年配者に対しても敬意を持って接します。
ラコタ族は貧困や失業率、アルコールや薬物依存など、多くの問題を抱えていますが、この年長者に対する敬意は大きな美点として残されていると思います。
友人であり尊敬すべきジュエラー、Jhon Goes In Centerは、今、パインリッジリザベーションに住んでいます。
以前は、ラピッド シティに住み、ジュエラーとしても活躍しながら、ラコタ族のカウンセリングや文化の啓蒙をする団体(名前を忘れました)で働いていました。
ラピッドシティの彼の家では、Jhonはピシッとして清潔な似合いのシャツを着て、美味しい紅茶を入れてくれました。 そうそう、長旅で疲れた私を、バッファローシチューをこさえてもてなしてくれたこともありました。 清潔なキッチン、ふかふかのソファー、アーゲイトの並んだ出窓、どれもJhonにふさわしくおしゃれで優雅で憧れたものでした。
私は彼のうちを訪ねるのを楽しみにしていました。
ある日の買い付け前、Jhonからメールをもらいました。
「リザベーションに引っ越した」という内容のものでした。
Jhonの老いたお母さんの介護のためということです。
買い付けの予定はぎっちり詰まっていて、彼を訪問する時間がなくて、ラピッドシティで待ち合わせることにしました。
待ち合わせ場所にやってきたJhonは、陽に焼けて、遠路のせいか埃で白くなったジャンパーを着ていました。 優雅なJhonというより、リザベーションのJhonという感じです。 きっと介護のための忙しい日には糊のきいたシャツは邪魔になるし、陽の下で過ごすことも多いのだと思いました。
Jhonはあたりまえのように、街の生活を捨て、名誉な職も捨てました。選び取ったのは母親との生活です。
Jhonは楽しそうに居留地の暮らしを語りました。それからたまには、彼の家から臨んだ平原や明けの明星の写真を送ってくれました。またある日には、まだ明けきらない寒い朝に、玄関の前の椅子にかけて熱いコーヒーを飲むのが楽しみだということを話したりしました。
日本の暮らしと、ラコタの暮らしは大きく違います。 また個人のその時点の生活環境も非常に重要な問題になります。 どのような道を選択しようと、本人がよくよく考え抜いた末の結論ならその人にとって正しい選択であろうと思います。
昨年、この問題が自分に浮上したとき、実に慌てました。
頭の中では慌てて悩んでジタバタしているうちに、身体は九州行きの新幹線に乗っていたのでした。
「ほんとに大丈夫? 私、大丈夫?」と禅問答のように繰り返していました。
そのときに、そうだ、Jhonみたいに大自然の中で朝焼けを眺めながらコーヒーを淹れる生活ができるかもな?と思いつきました。
それがすごく楽しいことのような気さえしてきました。 あまり心配しすぎて、それ以上悩むことが私の脳の容量を超えたために脳が拒否したとしか思えません。
蓋を開けてみれば、「コーヒー淹れる時間があれば寝ていたほうがまし!」と情緒の欠片もない生活が始まるのですが、私の選んだこの時間は私に多くの充実した感情を与えてくれています。
おまけにまだまだ仕事も続けていけてるのですから、なんて欲張りで執念深くラッキーなのでしょう。
近日中にマイクハスケルのジュエリーが届くとわかっていい気分で~す;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
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