ジグザグ クイルワーク アムレット

ゴールデンウィークも終わり、一日一日夏の気配が濃くなる季節です。
 
先だって更新したのは、Fullクイルのリザードアムレットです。
トカゲの背の部分はすべてソーイングクイルで伝統に則った作品です。
ジグザグテクニックのクイル、フリンジはキャンバス地にラッピングクイル細工で、昔の居留地時代から見られる方法です。
こうして手にれてみたら、身近に感じてしまうけれど、じつはサウスダコタ州でさえなかなか見つからない作品です。
 
私は、店を始めて22年、ラコタに通いました。 そしてラコタならではの作品を探し手に入れてきました。また手に入れるよう努力してきました。
 ある年は新しいアーティストに出会い、これを機に彼の作品を入れ続けよう、また彼に頼めばいくらでも作ってくれる、心強く前途は洋々!と思いました。
ある年は目を見張るようなアンティークと出会い、このような作品を手にするノウハウを得た!と思いました。
でもそのどれもがやがて手にするのさえ、連絡を取るのさえ困難になっていきます。
バッファローを追ってキャンプを移るように、どこかへ行ってしまうのです。
これをラコタ族に関わった醍醐味というのかなあ。。
若かったころは体力にまかせて野営地を探して追っていったけれど、今は同じような真似はできなくなってきました。
だから、このジグザグクイルのリザードも、これを仕入れたノウハウも、またどこかに行ってしまうんだろうと思います。
でもこの素晴らしい作品が一度は私のもとに来てくれてよかった!と思っています。
 
う~ん、ラコタアートの醍醐味のなんたるかを私は嗅ぎつけてますよ!この22年で。
ずいぶん遅い歩みかしら。
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Gouglas Fast Horse ライフルケース

久しぶりに、ラコタ族ビーズワーク界の重鎮ダグラスファーストホースの工芸品のご紹介です。
現在はビーズワーク制作はほとんどやっていないようですが、全盛期は精力的に大作に挑みました。
このライフルケースもその中の一作です。
制作は1999年から2000年にかけて、ダグラスの中では滅多にないライフルケースという素材に挑みました。
革は経年による変色やスレなど見られますが、それもまた作品に凄みを与えているように思います。
 
この、ビーズライフルケースという作品はビーズワークの中でもとても珍しいものです。
私自身も、これ以前、またこれからも、こういったアイテムは入荷できると思っていません。
このライフルケースは、表、裏面ともファーストホース家の伝統デザインでビーズ刺繍されています。
最近は泥臭い大作が少なくなってきました。
ダグラスファーストホースのような作家を一徹なラコタの職人というのだろうと改めて思います。
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エルクアンテラー ネックレス

写真はシャイアンリバー・ラコタ族 Ray Dupris作の、エルクの角で作られたネックレスです。

イーグルやフェザーのインレイはレッドパイプストーンとブラックパイプストーンです。

シャイアンリバー居留地は、オグララやブルーレの居留地より北部にあって、どの居留地とも違った雰囲気があります。さらに北にスタンディングロック、もっと北上してマンダンまで、延々車で走ったことがありますがどの居留地にも違う表情があって興味深いです。シャイアンリバーはちょっと風来坊な雰囲気だと思いました。
私の中では、強いオグララ、静かなブルーレ、やんちゃなシャイアンリバーというイメージです。ごく個人的な感想ですが。

Rayはシャイアンリバーで子供たちに工芸を教えています。
あの活発でにぎやかな子供たちが、ラコタアートを牽引する日が楽しみですね!

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Travis Harden アクリル画

八王子でも雨が雪にかわって、見上げれば白く重たい冬空です。

寒い冬はずっと暖かい部屋にいることが多くなりますね。

そこで、今日はTravis Hadenのアクリル画の紹介です。
アメリカではよく部屋の壁に気に入りの絵を、写真立てには家族の写真を飾っているのをみかけます。

ラコタでも、飾ってますね。絵とか、ミニチュアの工芸品を入れた額とか、または、そのまま大掛かりな工芸品であったりとかを。

その家の暮らしや家族の日常が垣間見えて、見とれたりします。
ラコタは、冬はとりわけ、厳しいものですから一日中家にこもっていることも多くなります。
そういった壁の装飾は長い冬の暮らしを少し暖かくするのでしょう。

このTravis Hardenの絵は、馬を従え、平原を駆ける戦士を描いたものです。
平原と星空を繋ぐように架かる朝焼けも、馬にのったラコタの気持ちを高揚させるものですね。

2枚は連画で、15cm各とサイズが小さくて、それがまたいいです!

目をやる都度に気持ちがほぐれる、貴重な時間を与えてくれる、絵というのはそんなものかなと思います。

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ラコタ ウォーリアー Doll

作者 Ina Sounding Side ラコタ族

鹿革のラコタウォーリアードールです。
ワーシャツ、レギンス、ブリーチクラウト、それに青と白、赤のラコタカラーのビーズ刺繍。
高さは18cmほどのウォーリアーの黒髪はホースヘアーです。

素朴というだけでは物足りない、力強さがありますね。
Inaは作家というには作品数が少なく、「作り手」というほうがしっくりきます。
居留地内でやりとりされる作品には、このような作り手によるものがあり、稀に手に入れることができます。

私は以前、1800年代~1900年代に撮られたモノクロ写真を見せてもらったことがあります。
それは市井のラコタ族で、有名なチーフでも正装をした写真でもありませんが、確かにその時代を生きた人でした。
このラコタドールを見てそのことを思い出しました。
有名な作家でも豪華な細工でもない、居留地の中で手渡されていく工芸品と、そのオリジナル写真に写ったラコタ族を重ね合わせてしまいました。
私の知りたい「ラコタ」の姿であったからだと思います。

う~ん、いい作品ですね!

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Paul Goble氏の訃報に際して

このブログでも、リトルコヨーテのホームページでも、ポール・ゴブル作のポスターは2016年最後の更新でした。

そのポール・ゴブル氏の訃報を受け取りました。

ポール・ゴブルは、プレーンズインディアンの長老たちから聞いた話や神話に挿絵を描いているイラストレーターでした。
彼の描く絵は、抒情詩のようでした。
パウワウのドラムや、古い言葉の音楽のようでもありました。

私の手元にある絵本はページをめくり過ぎて反り返ってしまうほどです。絵本の後ろの方のページに、1959年に、Edgar Red CloudとPaul Gobleが並んで映っているモノクロ写真が載っていました。
まだ若いアメリカ青年ポール・ゴブルが照れたようにはにかんでエドガーの脇に立つ、その後ろにはたくさんのティーピーと古い型のアメリカ車が映っています。

ネイティブアメリカンに惹かれたアメリカの青年の半世紀にもわたって描き続けられた絵に世界中が魅了されました。私もそのひとりです。

Paul Goble氏の訃報に際して、深く哀悼の意を表します。

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謹賀新年

2017年 明けましておめでとうございます。

この一年が、皆様にとりまして幸多き一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2017年元旦 リトルコヨーテ 店主

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Paul Goble ポスター

慌てふためいて過ごすうち、クリスマスがきたと思ったらもうお正月、今年もあと残すところ3日となりました。

そんなバタバタな毎日ですが、ポール・ゴブルのポスターをHPに載せました。

ポール・ゴブルはネイティブアメリカンを素材にした童話に挿絵を描いているイラストレーターです。もちろんそれだけではなく他の素材も彼は手がけますが、私にとってポール・ゴブル=ネイティブアメリカンの絵を描く人です。  

彼の描いたイラストは子供たちだけでなく大人にもたくさんのファンがいます。
私も彼の童話を何冊か持っています。以前からその美しく印象的な色調の絵に惹かれています。

風景の中に風や音や香りまで閉じ込めて、絵本をひらいたら一気にそれらが流れ出してくるようです。

一年の終わる忙しい時期には、ポール・ゴブルの絵の中に流れる時間に身を置くてみるのもいいかもしれませんね。

今年もあとわずか。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

Thebuffalopeople




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アンティーク ベイビー モカシン

これを手に入れたのは快挙!といいたい作品です。
1890年代 ラコタ族制作 アンティーク ベイビー モカシンです。

100年を経て、現在に残された秀作。
1890年といえば、ラコタ族が入植者の白人たちに抵抗して戦いを繰り広げていた時代が終焉を告げ、リザベーションへと移動していった時代です。
今はその勇士を古いモノクロ写真の中でみることができます。

このフルビーズのベイビーモカシンの上部のバックスキンは、ピンキング(ギザギザ)されており、このモカシンが女の子のために作られたことがわかります。
モカシンの底はバッファローのローハイドが使われています。

また、このアンティークモカシンは、1890年代に制作されてから現在までの100数十年の間に、修理をされたと思われる箇所があります。
その箇所を下記に述べています。

  •   モカシンの底は、ほぼ穴があきそうになっているくらい薄くなった箇所があり、そこを補正しています。 この箇所は近年になって補正された箇所です。
  •   モカシンを結ぶ紐は、近年新しいものに代えられたいると見受けられます。
  •   片方のモカシンのフラップ(前側の覆い)はどの時代かわかりませんが、もしかしたら取り替えられているのではないかと思います。 かえられたフラップはリアルシニューで縫われており、本来のオリジナルのフラップを縫った木綿糸が残っています。
  • ビーズがほつれそうな部分は、取れないように糸を補正しています。

 このモカシンにおいて特筆すべき点は、まずバッファローの皮をベースに使っていること。
そしてその皮をビーズの隙間からみてみると、経年のため黄色く変色していて、年代の古さを感じさせること。
さらにビーズの隙間からみると、驚くべき発見があります。
それは、このモカシンのベースはバッファローの皮ですが、全部がそうというわけではなく、継ぎはぎの部分があって、そこには鹿革が使われています。
当時、バッファローの数は乱獲により激減し、非常に手に入りにくいものでした。

皮からキャンバス地に変わっていく、まさにその時代、バッファローが壊滅状態で、ラコタ族はリザベーションに入り皮をなめすこともままならない時代でした。
このモカシンは当時の女性が、手元に残していた皮の端切れで作ったと見られます。
いまでこそ皮は、店頭で販売されていますが、当時は一枚一枚時間をかけてなめしていました。 その貴重な皮で子供のためにモカシンを作り、バッファローの皮が足りず、鹿革で継いで補った様子が見受けられます。
継ぎ方をみると、無駄がでないよう工夫されて、貴重な皮を大切に使いながら作り上げたものだということがわかります。

モカシンのボディーとソールはリアルシニューで縫われています。
フラップとビーズ部分は木綿の糸が使われています。

ここまで年代がはっきりして、補正箇所もしっかり説明ができるもの、作品としても素晴らしさと、そこから垣間見える歴史、どれをとっても素晴らしいアンティーク作品だと思います。

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マーククレモアと再び出会う

10月、サウスダコタでマーククレモアと再会したのは、偶然とはいいたくない、私にとっては重要なものでした。

こんなことを書くのは図々しいかと思いますが、マークは「お!スピリットが君を連れてきたぞ!」と、言ったのでした。
軽口のように、たんなる挨拶のようにさらっと、でもそういってくれたので、その瞬間から、20年も前の、がむしゃらで、意欲だけはある無知な若い私が駆け回っていたサウスダコタが蘇えりました。
 
知り合って20年いう年月でお互い皺も白髪も増え20年分の年をとりました。
20年分経験を積んだ私は、賢くなり、守りに入り、時々息切れし、磨耗しました。
減り続けるラコタアートに、伝統が形を変えるさまに、意気消沈した日も数え切れません。
 
10月のサウスダコタで、誰か(数人の若者と警察はいいました)が、私の車の窓ガラスを粉々にした日、サウスダコタが私の知らない土地に変わっていくような、足元が覚束ない気がしたその翌日、マークと会ったのです。
 
どのくらい長く会えていなかったか、最後に会ったのはいつだったか。 まさかマークと今回、この場所でまた会うなんて!
マークの顔を見たら、高速で巻き戻すみたいにぐるぐる私のサウスダコタが戻ってきました! 
木々が、長く延びる道が、10月の高い空が、一瞬にして鮮やかな色を帯びて目の前に広がるのです。
 
マークは相変わらず少ししかジュエリーを持っていなかったし、次はどこでいつ会えるのか約束もしなかったので、「次回」は心もとないけれど、ちっとも不安ではありません。
 
会えるようになっている、のだと思っています。
 
写真はイーグルスティック ピン ペンダントとメディスンホイールとタートルのピアス、マークの持っていた全部。  素晴らしいラコタ !
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Markjw

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