今日はテレビの話なんで・・・
先日午前にテレビを観てたら、いい特集があったんだ。
何の番組かも忘れたんだけど、女子ボクシングのプロテストを受ける43歳くらいのお母さんが出てた。
女子プロテストって今回が初で、以前はなかったらしい。
このテストを受ける女の人は、すでに43歳で最年長で、二人の子供と旦那さんもいて、毎日忙しい。ボクサーで43歳っていうのは、年齢的に大変だろうなと、門外漢の私でさえ思った。
ずっとボクシング漬けの毎日で、こういうのって一日にして成るものではないから、毎日強くなるために猛練習しなくてはいけない。
家事をきちんと片付けて、夕食も用意して、毎日夜7時からジムでトレーニング。
映像でみると、家の中は掃除が行き届いて、壁に貼ってるものとか、電話機の台のメモとか、きちんと生活している温かみで溢れてた。テレビに出るからちゃちゃっと片付けたって感じじゃなくて、ずっと積み重ねてきた生活が見える。
減量とかもあると思うんだけど、痩せて締まった身体の、意思の強そうな顔のお母さんだった。
で、取材のインタビュアーが娘さんに訊いた。「お母さんのこと、どう思いますか?」という内容のこと。
二十歳くらいの娘さんが、「すごいと思います」って答えた。
それから、「やりたい事をやる前に、やりたくない事をやるっていうのは、私には出来ないです」って言った。
お母さんは、決して「家事」をやりたくないわけではないけれど、時々はへとへとに疲れて、もう流しに皿を山のように積んだままジムに行きたい日だってあったかもしれない。
でも、毎日ちゃんと「やるべきだ」と思ったことをやって、ジムに出かけたわけだ。
娘さんは「これはすごいことだ」って思った。
私は、それを言葉にした娘さんに驚いた。このポイント。「目標に向って頑張ったお母さん」ではなく、「やりたい事をやる前に、やりたくない事をやる」強さを讃えた娘さんがすごいなぁ。
言葉にできるということは、ちゃんと認識しているということだ。
私はこの歳まで、はっきりと娘さんのように言葉にできるほど、こういう強さを意識したことがなかった。
「親御さんが、きちんといい娘に育ててきたんだね。子は親の背をみて育つっていうから」という、コメントは今は置いておきましょうね。これはもう当然だから。
娘さんは、夜、母親に相談したいことがあった時も、ジムに行くお母さんの都合を優先して飲み込んだ言葉もあったかもしれないし、時には自己に厳しいストイックな母親に圧迫感を感じたことがあったかもしれない。子供であるとか、若いということだけで、気持ちに容量のない時代もあったろうし。
そうなると、もう自己との戦いじゃない?子供ながらに。
それで到達した言葉がこれですよ。
「やりたい事をやる前に、やりたくない事をやるのはすごい」
いや、ほんとにすごいのは、娘さん、あなただから。
で、もう一つ、この特集のために、時間をとってイロイロと質問もしただろうと思うのに、娘さんから引き出したこの答えを選んで放送したテレビ局の大人も捨てたモンじゃないとにんまりしました。
頑張りましょう。
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