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天才 Tim Audiss

この絵は、Timがもっとも勢いをもってアートワークに向っていた時代の作品です。

題名は、「Mountain Lion In The Pale Moon」

青白い月夜のクーガー。

しなやかな姿態、孤高のクーガーは、その時代のTimそのものだったかもしれません。

バッファロー、サンダーバード、大鹿、狼、TimはTimにしか描けないタッチで生き物を描いてきました。まるで、他の人が見えていない生物の内面を描き出すように強烈な絵でした。

ビーズワークや、ハイドペイントでもその絵柄は、ひと目でTim Audissと分かるものでした。 

その強烈な個性の絵に比較して、この「クーガー」は、Timには珍しく写実的な作品です。

だからこの絵は、Timがラコタのアーティストとして公表する作品というより、素の自分がその時描きたいままに描いた作品なんじゃないかと思っています。

Timの絵をほしいというコレクターが求めた絵ではなく、Timが自分のために描いた絵なのかとも思います。

ここ数年、Timは作品を発表していませんでした。

その理由は私には計り知れないところです。

ただ、Timは今、潜んでいるだけかもしれないと、この絵を見て思いました。

天才Tim Audissが、冷えた青い月の下で、静かに佇み、やがてそろりと動き出し、再び絵筆を執る日がやってくるのだと、待ち焦がれているのです。

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