He Crowの部屋
ゴールデンウィークには遠方からお客様もおいでいただき、あっという間に一日過ぎてしまいますが、久々にブログを更新しないと!
さて写真はMichael He Crowのポーチです。
スモークブレインタンのしか皮に、トンボとその下の三角の模様はクイルワークといって、やまあらしの針細工です。
やまあらしのはりを染色し、歯で噛んで平らにします。もともと空洞の針は薄く平らになります。それを、皮に縫いこんでいくのですが、He Crowは、針に掛けた糸を皮の厚みの中に差し込んで、ポーチの内側に糸がでないように作ります。
せいぜい2mmくらいの皮の中で、糸でやまあらしの針を留めていくのですから、たいそう時間がかかる繊細な技術です。クイルワーカーによっては、糸をそのまま内側まで通して作る人もいますが、その縦横無尽に渡された糸を見ると、その技術の難易さにため息がでます。
ビーズが白人からプレーンズインディアンに入ってくる以前は、このような、やまあらしの針を装飾品に使っていました。ビーズが伝わってからは、クイルワークより速く鮮やかに仕上がることもありビーズが主流になってきました。
現在では、クイルワーカーは数少なく、その中でもHe Crowのようにソーイング(縫う)クイルをする人は稀です。
ソーイングクイルでは、ドロシー ブレイブ イーグル という大家がいますが、若手では、このHe Crowが代表の一人でしょう。
寡黙で、シャイなラコタインディアンなんて、これもHe Crowの魅力の一つです。
He Crowの家は、日本のように靴を脱いであがるので、ほっと落ち着きます。寡黙なので、会話が途絶えがちになり、本棚に並べられたいくつものフルートを眺めたり(He Crowはフルートプレーヤーです)、ソファーに掛かったスターキルトの星の数を数えたりしながら、オーダーの出来上がりを待つのは、幸せな時間です。出来あがればもっと幸せになれるのになぁ。
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