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David Brush

数日前から、HPにDavid Brushのビーズポーチを載せています。

書こう書こうと思いながら、年末の慌しさにかまけて、ブログで紹介せずにいました。

でも、David Brushのことは書きたいなあ。

まだ、お目にかかれていないDavid Brush。

あれは、数年前のローズバッドの居留地です。

あの頃は、パインリッジよりもローズバッドに足しげく通っていました。居留地ごとに雰囲気がかわって、私にしてみれば同じラコタでも空気の色や流れさえ違って感じられました。個人的主観だけど、行く度に思ったことなので結構当たっているかもしれません。

パインリッジの荒々しさより、もっと穏やかな感じがローズバッドにはありました。それに、よくよく巡り捜してみると、技の優れた職人がとんでもない奥に住んでいたり、その友人がまた子供の頃からビーズをやっていたりと、当時は面白い出会いがたくさんありました。

村から街へ、街から村へ、強い風にハンドルをとられ、強風にあおられた洗濯ものをよけながら、彼らを訪問する刺激的な毎日。リザベーションの病院事情やら、村を出て行った息子の話やら、何も買えず収穫のない一日も、彼らの井戸端会議が癒してくれたものです。

マイク マーシャルや、その妹、プルーム、名人フレッド メナード、ジェラルド ボーン シャツ、「コックになりたい」アイヴァン ナイフ(なぜ?若手の期待の大ホープなのにコックになりたい?)、そして我らがビクターとキャシー・ヤング名前を挙げたらきりがないほど。ローズバッドに行けば誰かに会えるとバッドランドを突っ切り進みます。

そのローズバッドのある店に並べてあったビーズ細工に目が釘付けになりました。色使いといい、細工といい、真正面から「Lakotaです!」と主張しているようなポーチです。 

作者を聞くと、「David Brush」だといいます。聞いた事のない名前です。

「彼はラコタなの?」「Davidはラコタだ」 「では、どこに住んでいるのかなぁ・・・」と、聞き出せれば直接会いにいくつもりの私は尋ねました。

でも、店主は彼の居所を知りませんでした。そしてこう言いました。

「Davidがどこに住んでいるかは知らないけど、毎年ここには帰ってくるんだ。彼は、家族と一緒にいろんなところを旅して暮らしているらしい。子供達も一緒に旅をしているんだ。このポーチを売りにきたのもほんの数日前さ。まだ近くにいるかもしれないね」

この近くに?近くに?この界隈に? けれど、ローズバッドは果てしなく広く、ぽつりぽつりを見える民家に、David Brushが居るとも思えず、来年のこの季節にやってくれば巡りあうことがあるかも知れないと、手に取ったビーズ細工を買って帰ることにしました。

次の年、その店では、David Brushに会えるどころか、彼の作品にさえ出会えませんでした。

きっと年季の入ったキャンピングカーで寝泊りしながら、ローズバッドの風のように西へ東へ家族と一緒に旅しているのだろうと思ったものでした。

さらに数年経ち、アメリカのインディアンアーティスト専門誌にカラーでたっぷり1ページ、David Brushの作品が紹介されているのを見つけました。数年を経ても、彼のビーズ細工は巧みで力強くて、しみじみと見とれました 

あの店の店主も、今はどこかに引っ越したようです。

でも、寂しいなぁと思う必要はありません。

「土地を移動しながら狩りをする」民族の血が流れているのだなぁ、と思って、獲物をとって帰ってくるのをただ楽しみに待っていればいいのでした。

Art_001  

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