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2012年1月

ある日のラコタのこと

面白いこと思い出しました。

こうして澄んだ空気を吸って木々の緑に囲まれていると、ふっと以前のことを思い出したりするんですね~!こんな土地に住んでいたら、 もしかしたら私もココロの澄んだ人間になっていってるのでは?と大きく勘違いしそうですが、どうしてどうして人間そうそう変われるものではありません。  今日も時間通りにこないバスにイライラ、新米のレジにイライラ、更年期か?と思われるほど荒れた一日でありました。

さて、その思い出した面白いことというのは、ラコタの仕入れ中の出来事です。

ずいぶん前のことを思い出したものです。

ラコタは市場が開けていませんので、いい作品を手に入れるため、いきおい作家本人にオーダーするということが多くなります。

そのときも、大作の工芸品をオーダーしていたものを、受け取りに出向いたのでした。

これは長年ほしかった一作で、辛抱強く待ちに待った末、当然のように約束した期日を大幅に過ぎての完成でした。

仮にD氏としましょう。 今になっては私の良き友人であります。

D氏は、オーダーの際、作品の価格を私と話し合い、両者納得のうえで仕入れ値を決めていました。

私は、当然その金額をD氏に支払おうと財布をだしました。 すると、D氏は、私を待たせたまま机に向かってなにやら書き始めました。 どうも数字のようです。

それも、掛け算や割り算をしながら、ある数字を引き出そうとしている様子でした。

しばらく頭をひねっていましたが、その数式は完成したらしく、ひらりと私の目の前に差し出されました。

「これがこの作品の値段だ」と差し出された紙に書かれた数字は、あきらかに約束の数字を超えたものでした。

話が違うじゃないの、覚えてないかしら? 二人で決めたじゃないのと、D氏に訴えると、彼は平然と、「予定をずっと過ぎて時間がかかってしまったから、時給計算をしてみたらこうなったんだ」と言いました。  いやいや、遅れたのはあなたの問題ではないか、しかも約束の期日を過ぎても作品に取り掛かってさえいなかったではないか、それに製作途中でグレイト・フォールに中華食べに行ったりしたのも時間に入ってるってどういうことだ、と当然の疑問を口にしながら私は可笑しくなりました。 10年かかったら一体いくら請求するつもりなんだと思ったら笑えてきて、D氏もそれに気づいたのか照れたように笑っていました。

また、D氏には、病気の家族がいて生活が困窮していた時代がありました。

D氏の手元には、その日ひとつだけ彼の作ったジュエリーがありました。

おりしも今日は盛大なパウワウの日、 自分には支えなくてはならない家族がいるが生活は苦しい。 そこでD氏は考えました。

今日の祭りにはどのくらいの人があつまるだろう。 ざっと200人や300人は下らないだろう。そこでこのたった一つ手元にあるジュエリーを売れないだろうか、そのお金で家族の待つ家にプラスティックバックいっぱいの食料を買ってかえれないものか。

そうだ、いいことを思いついた!

D氏は、「ジュエリーくじ」を作りました。 「D氏ハンドメイドジュエリー、渾身の一作を5ドルで手に入れませんか!? 今宵の幸運を手に入れるのはあなたかもしれない!?」

パウワウのお祭りには実に大勢の人が集まりました。 D氏が名工だってことはこのへんでは皆知っています。彼のもとに人が集まるようになりました。

私は、果たして何人の人が彼のくじをひいたのか、またその幸運を誰が手に入れたのか聞きませんでしたが、その日、D氏は両手に大きなスーパーの袋を提げて家路についたと聞きました。

あきらかに過大請求したり、誰も思いつかなかったジュエリーくじを作ったり、なんて面白い男でしょう!

家族のためなら節操のないくらいのこと、平気でやってのける男です。 

それをかっこいいなんて青臭いことは言いません。 

でも、D氏は、前を走るドライバーが何十マイルも法定速度内で1車線の道を走っても、レジでどれだけ待たされても、平気なようです。 もしバスに乗ることがあれば、バスがいくら遅れてやってきても気にもしないでしょう。

私は時々、焦ったり気分がとがってきたりしたらD氏のことを思い出します。

そうすると、私のイライラや焦りの原因は取るに足りないことだと思えます。

その証拠に次の日まで覚えていられないことばかりなのですから。

それにしても、「ジュエリーくじ」 私もひいてあの夜のラッキーを捕まえたかったな。

 

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メディスンホイール オーナメント

今日、実家から町の病院まで自転車で走破しました。

片道10キロです!(うそ、9キロくらいです。大口叩きました)

寒かった~!!! 明日は絶対車だわ! 

このように肉体を酷使したあと、HPも更新するという真面目な私です。

本日はメディスンホイールとホースヘアーのオーナメントを追加しております。

こういうのは、ありそうで、実はなかなか見つからないタイプの作品です。

こういう、ちょっとセンス良く手を加えて工夫しているものって、なかなかないものです。

色もバランスもいいので、オーナメントだけでなくバックや帽子につけてもかっこいいと思います。

お~! 写真で見てもいいですね。 

Mwhorsehair2

 

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アーロンヒューイ Film

http://vimeo.com/35539779

上記は、友人が見つけたウェブサイト。

2011年の5月にテルライドマウンテン映画祭でアーロンヒューイに会ったある人物が、パインリッジインディアン居留地での彼のプロジェクトに感銘を受けて、有志と、ロサンゼルスのメルローズアベニューの壁面に制作した壁画?のようですね。

The Black Hills Are Not For Sale というタイトルでした。

アーロンヒューイはアメリカ人ジャーナリストです。

彼のWebのこのページで、リザベーションの写真を見ることができます。

http://www.aaronhuey.com/#/mitakuye-oyasin---all-my-relations/PINERIDGE_1200p_093





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一番寒い月

今日、東京は初雪が降ったとききました。

今晩も雪の降るところがあるとか。 

私のパソコンに、中央線と京王線の運行状況アラートが送られてくるように設定してあるのですが、今日はどちらも頻繁にメールが送られてきていました。

年が明けてもうすぐ春のような気がしてましたが、これから一年で一番寒い2月が始まるのですね。

この、何もかも動きの鈍い寒い時期にどう動いたかが、春から先の自分におおいに影響してきます。

12月からこちら商品も少なくなりました。

手をこまねいてばかりではいられませんね。

今やるべき、そして今出来ることをやるべし!ですか。

写真はラピッド・レイク、冬はラコタの子供たちのスケート場と化します。

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イヌイット;漁師

くじらの骨でできた、彫刻です。

アラスカ、イヌイットの漁師です。

素晴らしい!

星野道夫の本、もう一回この機会に読んでみよう。

夜中に一晩中本を読んでいて気づいたら朝、なんて久しくなかったけど、昨日は久しぶりに雨の夜だったのでひたすら読み続けました。 どうしても眠くならない夜もあるものだ。

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ビーズ パイプバック

David Brush作、 ビーズ パイプバックを追加しました。

バックは脳なめしのスモークされた革を使っています。

ビーズを刺すのに、コマーシャルタン(ケミカル使用)と脳なめしの革を比較すると針の通りが全く違います。

これを最初に教えてくれたのは、サウスダコタ在住の猟師です。

彼が針を持ち出して、私に両方の革を比較させてくれたのですが、コマーシャルタンのほうは細い針を刺すのにかなり力が要りました。 脳なめしの革は針がすーっと入り込みました。

このパイプバックはその滑らかな針の動きを感じさせるようなきっちりとした重量感のあるビーズ細工です。

ご自分のパイプを持たれているかたは、いろいろな方法で収納されているかと思います。ラコタでは、よくこのようなバックに、パイプステム(柄の部分)から火皿を抜いた状態で、バックにいれています。 バックの口から、ステム部分が少し覗くくらいのおおきさのパイプバックに入れているのを見かけます。

そして儀式のときのみならず、折に触れ取り出して、想いを馳せたり、祈りをささげたり、また力を得たりするのでしょう。

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タバコポーチ

前々回のブログに載せた子供たち、彼らの親の作品の写真です。

メディスンホイールの4色を使った、煙草入れです。

バック部分の素材はローハイド、柔らかくなめす前段階の皮で、パーフレッシュ(フェザーや、あるいは食物、雑貨品などの保存箱みたいなものです)などにも使われます。

また、クイルワークのブレスレットの芯の部分にも使います。

この父親はロデオの達人です。 大切なカウボーイハットには、日本人ジュエラー(アルマジロナイフ氏)のハットピンがつけられています。

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ブレイディッド クイル

昨日、クイルワークが気になると書きました。

今は、大きな工芸品としてのクイルというのはなかなか見つかりませんね。

これは、パイプステム(パイプの柄の部分)です。長さは」60cmくらいです。

編み込みのクイルワーク、作者は「Braided Quill」と言っていました。「Twining」と表現する人もいます。 二本の紐(この場合はクイルを繋いでいく)を編んでいくような感じです。

細長い卓上のはた織り機のようなもので、クイルを精密に編んでいきます。

ラコタの家は日が暮れるまで電気をつけないところが多く、夕方になると家の中は急に薄暗くなります。 台所の窓から夕日が差し込む中、マグカップの冷えたコーヒーを思い出したように飲みながら、こんなきめ細かい編み物を紡ぐという、これも伝統です。

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クイルワーク考

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この二日間、待ちかねた訪問者が私を訪ねてきてくれたので、パソコンを開かず仕舞いでした。 喋ったり、呑んだり、食べたり、笑ったり、時間を忘れた二日間でした。

私は一層元気になり、彼らが帰ってこうしてまたブログを書きはじめました。

ところで、この写真は、友人の子供がまだ小さいころの写真です。

今や彼らはもう年頃のティーンエイジャー、もしかしたら家庭を持った子もいるかもしれません。

この中に一名、将来クイルワーカーとして有望な女の子がいました。

両親ともにクイルワーカーでしたから、子供のときからこの伝統細工に親しんでいました。

中学生のころには、その器用さと色使いのセンスでは両親を凌ぐ勢いでした。

ぽっちゃりした指先で丁寧に細工をするのです。首からは子供らしくぬいぐるみの財布をぶら下げていました。 いつもはにかんで、私が訪問したときも、なかなか自分の部屋から出てきませんでした。

写真は、彼らの両親が飼っている馬を世話しに家から少し離れた牧場に出かけた時のものです。 乗馬も上手で、私は彼らにたずなをひいてもらって馬に乗っていました。

最近、クイルワークが気になりだして、彼女のことを思い出しました。

4,5年前に彼ら一家がローズバッドからパインリッジに引っ越してからは一度だけ訪問して以来会っていません。 まだ作り続けていてほしいなんて、突然思い出して身勝手なことを考えたりしています。

そう、最近クイルワークがほしいんですよね。

これも以前のことですが、うだるような暑い夏に、居留地の道を工事しているのに行き当たったとき、作業員が迂回の誘導していました。その作業員が真っ黒な長い髪を後ろで無造作に束ねた女の人で、焼けた手首にクイルのブレス、両の耳にはクイルのピアスをつけていました。

クイルも日に焼けて渋みのある色に変わってきていました。 これがまた似合っていて、ため息がでるほどかっこよかったのです。

ジュエリーというには泥臭い、アクセサリーというには重みのある、「伝統工芸品」というのがぴったりの言葉だと思いました。

とりとめもない事を書き連ねましたが、どうも最近、とみに気になるクイルワーク考でした。

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Tim Audiss サンダーバード

Tim Audissは、ラコタが誇る天才画家であり、ビーズワーカーでありクラフトマンである!と言ってはばかりません。

この人はすごかったんですよ。 かった、と過去形で書いてしまいましたが、これは今現在制作を休んでいるためです。

もちろん再開を強く望んでいる私ですが、Timも、もう50歳を越していると思われ、そうなると制作の情熱再燃も時間がかかるかもしれないと危惧しております。

でも、Tim Audissを忘れることはありません。

Timは、本来、工芸品作家であり、画家でありました。

そのTimが、かつてシルバージュエリーをほんの何点か作ったことがあります。

絵筆の合間に、ポーキュパインクイルを、ビーズを、革を操る合間に、まるで子供が遊ぶように面白がって作り上げた作品。 夢中になって過ごした時間。 Timにとってはちょっとした創作。 貴重な作品となりました。 

最後にTimに会ったのは何年前だったでしょう。

そのとき、Timの手元にあった作りかけのビーズのバックルは以来仕上がることはあったのでしょうか。

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クイルワーク バングル (コレクターズ)

この写真はクイルワークのバングルです。 ある写真をまたさらに携帯で撮ったのでわかりづらい点はご了承ください。

このバングルは、内側もやまあらしの針で幾何学模様に縫われています。

こういった素晴らしい芸術の多くは、すでに美術館や博物館に飾られているか、目利きのコレクターによって買い上げられています。

でも、きっとまだ平原のどこかにあるはずです。

どうにかして見つけたいものです。

そうだ、リトルコヨーテは吹けば飛ぶような小さい店だけど、「情報」という貯金があるんだった!

インターネットがこんなに普及する以前から現地をこつこつ歩いて足で稼いだ「情報」という貴重な財産がある。 たいへんな思いしたんだから!

いざという時はこれを売って・・・・もとい、これを生かして進むべし!だな。

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「メディスンマン」 By ショーン チャンドラー

グロスベンチャー族、ショーン チャンドラーの「メディスンマン」です。

名誉や地位や見栄や自己顕示欲や、余計なものをそぎ落としたメディスンマンを描きました。

ほんとうに必要なものだけがメディスンマンの痩せた身体に宿っているそうです。

これは以前に、ショーンが語った言葉です。

それはメディスンマンだけでなく、 私たちにも言えますね。

余計なものをそぎ落とすのはあと何十年かかることやら。

しかし、欲深い時代があればこそそれが必要がないのだと気づくのであれば、今のこのちょっと欲張りな時代も大いに意味がありますね。

あらら、身の丈に合わないことを書こうとしたら、次になんと書いていいやらわからなくなりました。

そういえば、メディスンマンはしょちゅう私をからかっておりました。 まだまだ、なのですね。

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謹賀新年

新しい一年が明けました。

昨年中は大変お世話になりました。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

私の本年のテーマは「強い心」です。

地道に確実に進み、皆様に愛される店作りを目指したいと思っております。

この一年が、皆様にとりましていい一年でありますように。

たくさん笑い合える一年でありますように。

引き続きご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。

リトルコヨーテ  店主

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